オフィス空間をおしゃれに演出してくれる人工の観葉植物・フェイクグリーンは、近年導入する企業が増えています。
設置するだけで手軽にオフィスを緑化でき、来訪者からのイメージアップ、従業員のモチベーション向上などに役立つアイテムですが、使い方を工夫することでさらに効果を引き出せることはご存じでしょうか?
今回の記事ではオフィスの「目隠し」という用途に着目し、そのメリットや具体的な設置方法について紹介していきます。
オフィス空間をおしゃれに演出してくれる人工の観葉植物・フェイクグリーンは、近年導入する企業が増えています。
設置するだけで手軽にオフィスを緑化でき、来訪者からのイメージアップ、従業員のモチベーション向上などに役立つアイテムですが、使い方を工夫することでさらに効果を引き出せることはご存じでしょうか?
今回の記事ではオフィスの「目隠し」という用途に着目し、そのメリットや具体的な設置方法について紹介していきます。
無機質になりがちなオフィス環境を改善するにはグリーン(観葉植物)の設置が効果的ですが、ただ単にたくさん置けば良いというわけでもありません。本物の植物は枯らさないように常時メンテナンスが必要ですし、小規模なオフィスのフロアに設置すると従業員の導線を妨げる障害物になってしまうおそれもあります。
そうした問題を解決してくれるのが、人工的に作られたフェイクグリーンをオフィスの目隠しとして活用する方法です。
外部からの目線を隠すための壁代わりにフェイクグリーンを利用すれば、圧迫感がやわらぎ、葉の隙間から奥が少し見えるグリーン空間を作り出すことができます。もちろんフェイクグリーンなので枯れたり腐ったりすることもなく、葉の間隔も均等なため手入れもいりません。
目隠しの一種ですが、フェイクグリーンを部屋の仕切り(パーテーション)として利用する方法もあります。
ひとつの部屋でオフィスと打ち合わせコーナーを作る場合、板状のパーテーションで区切るのが今までの主流でした。ここでフェイクグリーンを使用すれば、無機質な印象を緩和することができます。
一般的なパーテーションのように背の高い衝立ではなく、樹木を配置したパーテーションや植え込みスタイルのパーテーションなど豊富な種類が開発されています。色味や葉の密度を変えることで、透け感や印象の変化も楽しめるでしょう。
オフィスの空間演出を考える上で、フェイクグリーンの選び方はとても重要です。
種類も豊富で、色や形も自由に選ぶことができるフェイクグリーンですが、それだけに使用目的や用途を間違えると、逆に景観を損ねてしまう場合もあります。
ここではフェイクグリーン選びのポイントを3つ紹介します。
フェイクグリーンは「何のために設置するのか」によって最適な選択肢が異なります。
たとえば目隠しに使用するフェイクグリーンであれば、何を隠したいのかによって高さや大きさ、横幅が変化します。また、椅子に座ったときの目線の高さ、立った時の高さなども考慮しながら製品を選んでください。
使用目的が決まったら、次にフェイクグリーンの色と種類を選びます。
ここで重要なのが、フェイクグリーンの色味を合わせて統一感を出し、イメージした雰囲気を作り出すことです。「グリーン」といっても単純な緑色だけではありません。
フェイクグリーンの色を明るくフレッシュな色味にすれば、新鮮なオフィス空間を演出できます。ライトグリーンには清潔感があり光を通す作用もあるため、明るい爽やかな雰囲気が感じることができます。逆に、深みのある緑にすれば、高級感のある落ち着いたイメージになります。ダークグリーンは空間に溶け込みシックな雰囲気を醸し出してくれるでしょう。
フェイクグリーンの種類によって感じる印象も変わります。パーテーションの土台の形状やフレームの種類、どの植物をモチーフにしたフェイクグリーンにするかなど、配置したい空間に適したものを選びましょう。
最後に、取り付けにかかる時間や手間も考慮して、設置を検討してください。
イメージが壮大になり過ぎると、設置に時間がかかり費用も高くなるケースがあります。オフィス規模や予算は企業により異なりますが、できるだけ設置方針がシンプルになるように計画しましょう。
また、シーズンごとにフェイクグリーン入れ替える作業がある場合は、収納が簡単で取り外しやすいものを選んでください。どうしても大掛かりな設置が必要なら、専門業者への依頼も検討する余地があります。
雰囲気づくりと癒やしのために注目されることが多いフェイクグリーンですが、うまく使えば目隠しや間仕切りのパーテーションの役割にもなります。
もちろん企業によってオフィスの広さや想定する用途は異なりますので、何を選び、どのように配置するかは慎重に検討する必要があります。
今回の記事も参考に「目隠し」としてのフェイクグリーン選びのポイントをしっかり把握し、ぜひ手間とコストを抑えながら理想のオフィス空間を作り上げてください。
舛田 羊一
大手家具メーカーで家具の設計、国内上場企業のオフィスプランナーとして勤務。その後、2015年に現研究所を設立し、国内外のミュージアムプロデューサーやライブラリーなどの空間プロデューサー兼デザイナーとして活動中。
春うららかな書房では、空間プロデューサーとしてオフィス空間のトータルプロデュースを行っている。
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