オフィス家具セットの選び方を紹介

オフィス家具セットをいざ選ぼうとすると、種類があり過ぎて何を基準に選んで良いか迷ってしまいます。

オフィス家具セットとは、そもそも、快適で働きやすいオフィス空間を実現するためのもの。それを踏まえると、自ずと、オフィスのレイアウトや会社の雰囲気、テーマに合わせた選び方が大切であるということがわかります。もちろん、予算がありますので価格も重要です。

適切なオフィス家具セットの選択により、従業員の業務効率やモチベーションが向上し、会社のイメージアップにも繋がります。

オフィス家具セットの選び方

オフィス家具セットには実に様々な種類があり、実際に選ぶとなると簡単ではありません。

「働きやすいオフィス空間を作るため」という大前提があるにせよ、オフィスのレイアウト次第で家具セットの種類やサイズが変わり、それに合わせて価格も大きく変わってきます。

では、実際にどのようなオフィス家具セットがあるのでしょう。今回は、オフィスのレイアウトや家具セットの価格などについて、オフィス家具セットと共に紹介します。

オフィス家具セットは、レイアウトや機能に合うものを選ぶ

オフィスには、執務室、会議室・MTGルーム、応接室など、様々な利用シーンがあります。それぞれのシーンで求められる機能やレイアウトは異なるため、同じ家具で揃えるわけにはいきません。

例えば、執務室で求められるのは、作業効率を重視したレイアウトとセット、会議室で必要とされるのは、大人数で会議が行えるレイアウトとセットです。

このようにオフィス家具セットは、利用シーンのレイアウトに応じて選ぶことが必要となってきます。

そこで、こちらでは各利用シーンのレイアウトに合わせたオフィス家具セットをご紹介します。

オフィスで窓際にある個人の仕事スペース風景

会議室、MTGルームに合うオフィス家具セットの紹介

会議室やMTGルームは、社内外の重要な打ち合わせや商談が行われる重要な空間です。そのため、会議の目的や参加人数、部屋の広さなどに合わせたオフィス家具セットを選ぶことが重要となってきます。

ここでは、6人程度で使用する会議室・MTGルームに最適なテーブルとチェアの組み合わせを紹介します。

高級感のある会議室にしたい場合は、木目調のテーブルを用いた会議テーブルセット

KOEKI Utility OFFICE 2024:NOTF-2412&MG-140Lがお勧めです。

オフィスの窓際ミーティングスペースの風景

こちらの商品は、テーブルが240cm×120cmの舟形で、また、チェアは革張りで高級感があり、肘付きで長時間の会議にも疲れにくい仕様です。

もう少しカジュアルでリーズナブルにしたい場合は、このような商品もあります。

KOEKI Utility OFFICE 2024:FDC-2412(B/W)&CK01

オフィスで使う長いデスク

こちらはテーブルの大きさは先ほどと同じで、配線BOXも付いていますが四角形とカジュアルな印象になります。またチェアは肘なしメッシュ、キャスター付きでカラフルなカラーを選ぶことができます。

テーブルの大きさを180×110cmと少し小さくして、配線ホールのあるタイプの

KOEKI Utility OFFICE 2024:ASO-W1811(B/W)&CK01

オフィスで使うデスクと椅子

にすると、上記と同じ椅子をセットにしても、さらにリーズナブルになります。テーブルが小さくなるので、スペースがあまりない場合や、カジュアルなMTGルームにしたい場合にお勧めのセットです。

オフィスで使うデスクと椅子

執務室に合うオフィス家具セットの紹介

オフィス業務の中心を担う執務室では、従業員がスムーズに業務を行えるオフィス家具セット選びが重要です。特にデスク選びは、作業内容やオフィスのレイアウトによって異なってくるため注意が必要です。

共同作業やコミュニケーションが求められる職種の場合は、1箇所にスタッフを集められるレイアウトが適切です。一方、個人作業が主な作業の場合は、個室ブースのようなレイアウトの方が効率をアップさせられます。

また、様々な人と意思疎通を図ることが求められる職種の場合はフリーアドレス型のレイアウトもいいでしょう。近年はこのフリーアドレス型を採用する企業が増えています。

ここでは、このようなレイアウトに合わせたオフィス家具セットを紹介します。

オフィス執務室の従業員のデスク周り

共同作業や定型業務のレイアウトでは?

共同作業が必要な場合や、定型業務を効率よく行う場合は、スタンダードなデスクをアイランド型や並列式に配置するレイアウトが多く用いられます。

このようなレイアウトでは、一般的なデスクのサイズは120cm幅なので、KOEKI Utility OFFICE 2024:LDC-H127がお勧めです。

オフィスで使うデスク

執務室ではスペースや数も必要なため、もう少し幅を狭くしてリーズナブルにしたい場合は、100cm幅の

KOEKI Utility OFFICE 2024:LDC-H107もいいでしょう。

どちらのデスクも、様々なレイアウトに対応しやすく、配線穴や配線スリットが付いていて、後付けで便利な引き出しを付けることもできます。

KOEKI Utility OFFICE 2024:WJ-IN3(WH)

オフィスで使う鍵付きの引き出し

個人作業が多い場合は?

個人作業が多い執務室では作業に集中しやすいデスクトップパネルを用いたレイアウトや、ブースを用いたレイアウトが適しています。KOEKI Utility OFFICE 2024:KFP-1000,KFP-1200

こちらのデスクトップパネルにはピンをさすことのできるフェルト素材を使っており、高さは35cmで圧迫感がない高さで程よく視線を遮ることができます。

オフィスで使う家具

KOEKI Utility OFFICE 2024:QSB-1510

こちらのコ型ブースは、高さが150cmと程よい高さでデスクを囲うことができるため、より集中して作業する環境が作れます。幅100cm以下のデスクに対応しています。

オフィスで使う仕切り

最近増えているフリーアドレス型では?

フリーアドレス型のレイアウトの場合は、横長のフリーアドレスデスクが適しています。

フリーアドレスデスクでは、メティオ古木調フリーアドレスデスクを紹介します。

グリーンで仕切りを作ったオフィス

KOEKI Utility OFFICE 2024:FDC-1212、FDC-2412、FDC-3612(B/W)

こちらは、配線ホール付きで、幅120cm幅360cmまでの種類があり、様々なレイアウトが可能です。幅240cmタイプは、会議室テーブルとしても適しています。

オフィスで使う長いテーブル

上記1、2、3のレイアウトのデスクに組み合わせるチェアは、会議室用の家具セットでも紹介した、快適メッシュのチェアがお勧めです。KOEKI Utility OFFICE 2024: CK01

このチェアは、通気性の良いメッシュ素材で、ランバーサポートにより身体をしっかりと支えることが可能です。座面はモールドウレタンで立体的な成型で身体にフィットして疲れにくく、レバーの簡単操作で昇降が可能で、デスクや体格に合わせることができ、長時間のデスクワークに最適です。

 

オフィスで使う椅子

オフィス家具セットを価格やテーマで選ぶ

オフィス家具セットの選び方はレイアウトによって変わりますが、このほかにも様々な要素を考慮する必要があります。

家具セットを一度に揃えるとなるとそれ相応の費用もかかってしまうので、価格は特に重要です。また、訪れた人に対する印象を良くし、従業員のモチベーションを上げるためにも、会社の雰囲気やテーマに合わせたセットを選ぶことも大切です。

ここでは、オフィス家具セットを価格やテーマ、デザインで選ぶ場合について説明します。

価格で選んだ執務室用のデスクとチェアのセットを紹介

オフィス家具セットの価格帯は非常に幅が広いので、予算をしっかり決めてから選ぶと選びやすくなります。必ず予算内で納めたい場合は、複数のショップを比較するのはもちろんのこと、中古オフィス家具という選択もあります。

では、価格を重視したオフィス家具ではどのようなものがあるのでしょう。ここでは価格に応じたオフィス家具セットとして、最も数が必要とされる執務室のデスクとチェアを紹介します。

デスクは、今回探した中では最も価格が安かった
アイリスオーヤマ パソコンデスクPCDES-100 ナチュラルを紹介します。
こちらは天板サイズが100cm×60cmのシンプルなデスクですが、天板耐荷重も50kgと頑丈なのでパソコンや周辺機器を置くこともできます。

チェアで最も安かったのは、
kagukuroニューエコノミーチェア品番/型番:NEO-100でした。
こちらは肘なしタイプのキャスター付きチェアですが、法人会員登録やまとめ買いクーポンを利用することでさらに購入しやすくなるようです。
上記のような組み合わせは、会社を立ち上げたばかりで少しでも購入費用を安く抑えたいという場合に適しています。

家具サイズは使いやすさだけでなくオフィスサイズも考慮して

気に入ったオフィス家具をいざオフィスに置いて使ってみると、サイズが大きくて通路幅が狭くなったり、逆にサイズが小さくて作業がしにくかったりすることがあります。

オフィス家具を選ぶ場合は、作業内容やオフィスの広さを見極めて、的確なサイズを選ぶ必要があります。

ここでは、執務デスクをサイズ別に紹介します。

オフィスデスクの幅は小さいもので80cm、大きなサイズでは幅が180cmあります。

幅80cm100cmは、ノートパソコンで作業をするような場合に適しています。

このようなタイプでは、既に紹介したKOEKI Utility OFFICE 2024:LDC-H107

・アイリスオーヤマ パソコンデスクPCDES-100 ナチュラルがあります。

オフィスデスクのスタンダードなサイズは120cm幅です。このサイズではデスクトップパソコンを置くことや、書類を広げて作業することもできます。このサイズのデスクでは先に紹介したKOEKI Utility OFFICE 2024:LDC-H127があります。

140cm幅デスクでは、KOEKI Utility OFFICE 2024:LDC-H147を紹介します。こちらは上記の100cmと120cm幅デスクと同じタイプで、デスクトップパソコンを置き、大きな図面を広げることもできます。

幅160cm以上は、役員用デスクや会議用デスクにもなるゆったりサイズです。

160cmのデスクでは、イケアのTROTTEN トロッテンを紹介します。

このデスクは天板のサイズが160×80cmと大きめですが、価格は他社のデスクに比べてリーズナブルで、V字型の脚が特徴です。

チェアは、同じイケアのFLINTAN フリンタンを紹介します。

このチェアは10年保証付き。メッシュ素材を使用し、人間工学に基づいた設計で高い背もたれが付いています。価格は先に紹介済みのチェアよりも高めですが、イケアで揃えたいという方にはお勧めです。

将来はこんなデザインの家具セットを置きたい!

オフィス家具セットは、会社の雰囲気やテーマに合わせることで、訪れた人へのイメージアップや従業員の作業効率向上が期待できます。

ここでは価格に関係なく、デザイン性の高いオフィス家具セットを紹介しましょう。

最初に紹介するのは、HermanMillerのImagine Desking Systemです。Imagineのデスクとチェアのセットは、柔軟性に富んだ配置しやすいデザインで、共同で作業したい場合や、想像力を高めたいとき、集中して作業したいときなど、様々なニーズに対応します。

次に紹介するのは、美しさと座り心地、機動性を兼ね備えたAny way(エニーウェイ)シリーズ。オフィス家具としては珍しい柔らかく明るい色を取り入れたカジュアルなデザインで、ミーティングでも会話が弾みそうです。

スタイリッシュなオフィススペースの写真

将来の買い換えを見据えて
レンタルECサイトも利用してみよう!

オフィス家具セットを選ぶ際には、価格や好みだけでなく、オフィスのレイアウトや会社のイメージも考慮することで、より働きやすい環境を作り出すことができます。

とはいえ、オフィス家具は一度購入すると買い換えが大変です。オフィスの引っ越しや企業路線の変更などでレイアウトや会社のイメージが変化した場合は、買い換えが必要になることもあります。

そんなときは、レンタルECサイトを利用するのも一つの方法です。レンタルECサイトでは様々な種類のオフィス家具セットを扱っているため、希望の家具を簡単に選ぶことができます。また必要な期間だけレンタルでき、コストを抑えることもできます。

監修

舛田 羊一

舛田 羊一

  • 舛田建築design研究所CEO
  • 春うららかな書房 家具事業部 部長
  • 一級建築士、環境経営士、宅地建物取引士

大手家具メーカーで家具の設計、国内上場企業のオフィスプランナーとして勤務。その後、2015年に現研究所を設立し、国内外のミュージアムプロデューサーやライブラリーなどの空間プロデューサー兼デザイナーとして活動中。
春うららかな書房では、空間プロデューサーとしてオフィス空間のトータルプロデュースを行っている。

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